人生なんとかなる

音楽と自然と生き物をこよなく愛するのんびり屋の私が、日々気になったことを書き綴るブログ

フジロックの話

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2012年に初めてフジロックに行ってから、今年で6回目の参加となった。

(2015年はライジングサンに浮気した)

誰が出るかも決まっていない中・特に誘い合わせもせず、とりあえずチケットを確保する。

チケットさえあれば宿も足もなんとかなる。

年に一度のこの一大イベントの為に私は生きている。

 

そんなフジロックラバー(自分で言って恥ずかしいが)な私が、フジロックに行くようになったきっかけと熱い想いでも語ろうかと思う。

 

実はこの記事は去年書いたもので、気持ちが高ぶってたので何度も何度も書き直して、で結局うまくまとめられなくて放置してた笑

 

 

 

毎年7月が終わる頃、新潟の奥地苗場スキー場に行くことは私の中で恒例行事になっている。

フジロッカーは出演アーティストが目的より、フジロックのあの空間が好きだから行く、と言うことをよく聞く。

わかる。すごくわかる。私もそんな内の1人だ。

いや、もちろんアーティストも目的ではあるが、自分の好きな人たちが出たらラッキー!くらいだと私は思っている。私はね。

別にそれほど目当てがいなくても行くけど。そんな感じ。

 

まあ~でも興味のない人間から見たら色々理解できないことが多いと思う。

フジは日本のフェスの中で最もハードルが高いと言われている。気がする。

ハードルの意味は様々だけど、環境だったり、場所だったり、金銭面だったりとそういったことが要因だと思う。

 

高いチケット代を払い、はるばる新潟の山奥まで訪れ、1日~3日間真夏の炎天下もしくは雨の中、汗だくずぶぬれどろどろになりながら山道を練り歩く。

宿は汚くて遠いくせに高い。近いところでも入場ゲートから歩いて15分はかかる。

ちなみに去年の宿は廊下にう〇こが落ちていた。そんな宿に一泊9000円。笑える。

(今年も同じ宿だったけど、今年は大丈夫だった笑)

 

 1番近い苗場プリンスホテルは4泊5日で52000円程。

全てがフジロック価格だ。

テント泊という手もあるけど、私は避けている。

何故なら1日中夏の外気にさらされて疲れた体を休める場所がテント…シャワーはあるがあてにならないので、近くの温泉まで歩いていくことになる。

おまけに場所取りに失敗したら傾斜がかなりきつい場所にテントを張らなければならない。

 

そして今年は2日目の夜に台風に見舞われ、テント組は結構な参事だった。

 

そんな訳で私は毎年宿泊と決めている。

例え廊下にうん〇が落ちていようとも。

 

 

フジロックに行きたいと思ったきっかけは、J-WAVEの影響。

 

学生時代は洋楽なんて全く興味がなく邦楽メロコア一色のライブキッズだった。

専門卒業後、当時の職場ではよくJ-WAVEが流れていた。 

今まで聞いてこなかった音楽たちが自然と耳に入ってくる。

ROCKを始め、POP、R&BHIPHOP、TECHNO、JAZZ、CLASSIC、WORLD MUSICジャンルは様々。

 

J-WAVEは毎年フジロック会場内で公開ラジオ収録を行なっていて、現地中継放送がある。

その中継を初めて聞いたのは2011年、COLDPLAYがトリの年だった。

ラジオから聞こえてくるのは、楽しそうな声、そんなことを覚えている。

 

この頃から洋楽に興味を持つようなり、フジロックに行ってみたいと思うようになった。

 

そんなことがきっかけで翌年からフジロックデビューすることになるけど、はじめは前途多難だった。

なにせフジロックに出るようなアーティストを聴いている友達がいないので、当然フジロックにも行かないし行ったことがない。

そもそも20代前半の若造がフジロックに行くには金銭的に余裕がない。

 

日本のフェスの中で、最もハードルが高いと言われているフェスに誰もいっしょに行ってくれる人がいない。

困った!けど、行きたい!

このまま誰かがいっしょに行ってくれるようになるまで待つか?一体何年かかるんだ?

そんなことを日々悶々と考えていた。

 

そんな時に当時まだmixiが今より機能していて、フジロックのコミュニティでシェア募集の書き込みを見つけた。

大型バスを貸し切り、大部屋にみんなで泊まる、そんな企画をしている人がいた。

私は思い切ってたった1人でそこに飛び込んだ。

正直不安だらけだったけど、みんな優しい人で安心した。

 

初めてのフジロックは聞いていた以上に過酷だった。。。

雨がつきものと言われていたはずなのに、3日間1度も雨が降らないレアな年だった。

暑いし、人は多いし、ステージ間の移動距離が長くて疲れた。

でも、それ以上に楽しかった。

緊張したし色々辛かったけど、帰る頃にはまた来年も絶対行きたい!と思っていた。 

 

 

フジロックから帰ってくると、楽しかった?とかどうだった?とかよく聞かれる。

一言で言うと今年も最高だったとしか言いようがない。

 

私はフジロックに楽しさを求めに行っているわけではない。

はじめはそうだったのかもしれない。

けど今では何を求めに行っているのか自分でもよくわからない。

くっさいけど、頭で考えるな、心で感じろ、ではないがまさにそんな感じ。

音楽が好きで、自然が好きで、身体が、心が求めているから行く。

ただそれだけのことだ。

1年間の内のたったの3日間、日常の嫌なこと全部忘れて音楽と自然に溺れてひたすら自由を感じることができる、儚くも短い最高の3日間だ。

 

 

フジロックに初めて行った年の秋、22歳のとき、私は体調を崩し仕事を辞め半年間引きこもって自宅療養した。

なんならフジロックの時からすでに体調不良だった。

今思い出しても涙が出るくらい辛い期間だった。

生きてることがどうしようもなく辛くなって死ぬことも考えた。

 

回復して元気になって行ったフェスで、演奏を聴きながら猛烈に涙が溢れてきた。

生きてて良かった、

こんな素晴らしい体験ができるなんて、本当に生きててよかった

そんな気持ちだった。

 

フジロックに行くようになって、色々なフェスに行くようになった。

何のために行くのかと理由付けるとすれば

私は生きている喜びを感じる為に行くのかもしれない。

 

だから、私にとってフジロックは特別であり格別なんだ。

あとはロケーションが最高!!!

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